2023-12-05 19:04

「『前例がない』はチャンス」=川淵氏、東京運動記者クラブで講演

 Jリーグ初代チェアマン、日本サッカー協会会長などを歴任した川淵三郎氏(87)は5日、東京都内で開かれた東京運動記者クラブ総会で講演し、Jリーグ創設などに尽力した経験を語った。
 川淵氏が自身の「運命を変えた」と振り返ったのは1988年5月2日。古河電工の社員として出世コースに乗っていた中、関連会社への出向を言い渡された。これを「左遷だ」と感じて退社を決断。同時期に話が進んでいた国内リーグのプロ化に身を投じることにしたという。
 参加クラブを集めるのに苦労もあった。地域の人口が少ない鹿島(前住友金属)の加入には懐疑的な意見もあったが、Jリーグがスタートした93年に鹿島は第1ステージを制し、今やビッグクラブに成長。「『時期尚早』や『前例がない』と否定する人はよくいるが、それはチャンスだ」。監督経験のなかった元ブラジル代表のジーコ氏に日本代表監督を任せたのも、この信念があったからだった。
 バスケットボール男子Bリーグの創設にも携わるなどスポーツ界を多方面で支え、今年は文化勲章を受章。「スーパースターではない僕がもらったことは、それだけスポーツ文化が定着したということ」としみじみ語った。 
[時事通信社]

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