2023-12-05 17:59社会

安保法制、違憲と認めず=初の憲法判断―仙台高裁

安保法制訴訟の仙台高裁判決を受け、「不当判決」と書かれた紙を掲げる原告側弁護団=5日午後、仙台市青葉区
安保法制訴訟の仙台高裁判決を受け、「不当判決」と書かれた紙を掲げる原告側弁護団=5日午後、仙台市青葉区

 集団的自衛権の行使を認めた安全保障関連法は憲法9条に違反するとして、福島県の住民ら170人が国に1人当たり1万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5日、仙台高裁であった。小林久起裁判長は「憲法に明白に違反するとまでは言えない」と述べ、訴えを退けた一審福島地裁いわき支部判決を支持し、原告側の控訴を棄却した。
 原告側弁護士によると、同種訴訟は全国22の地裁・支部で起こされた。これまでの判決はいずれも原告敗訴で憲法判断もなかったが、今回初めて判断が示された。
 小林裁判長は判決で、「安保法制などで憲法上容認されると解釈された集団的自衛権の行使は、あくまでもわが国を防衛するためのやむを得ない自衛の措置に限られる」と指摘した。
 その上で、「このような限定的な場合に限り容認されることになったとしても、憲法9条の規定や平和主義の理念に明白に違反し、違憲性が明白だと断定はできない」と述べた。
 判決を受けて弁護団は記者会見し、「初めて実体判決に踏み込んだが、結果は悲惨だった」と内容を批判した。 
[時事通信社]

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