2023-12-03 17:13国際

宇宙安保枠組みに日本初参加=多国間連携強化へ前進―「情報共有で監視能力増強」

 ドイツの首都ベルリンで開かれる米英など7カ国による宇宙安全保障協力の枠組み「連合宇宙作戦イニシアチブ」(CSpO)の会議に、日本が初めて出席することが3日、関係者への取材で分かった。会議では、日本が目指すCSpO正式加入が議題の一つになる見通しだ。
 宇宙が陸海空やサイバーと並ぶ「戦闘領域」になり、安保分野での重要性が高まる中、日本は宇宙監視能力の強化に向け、米国をはじめとする西側諸国との連携を進めている。CSpO加入が決まれば、宇宙空間における脅威を常時把握する上で大きな一歩となる。
 CSpOは国家機密情報を共有する米英など英語圏5カ国の「ファイブアイズ」に、フランスとドイツを加えた計7カ国で構成。ベルリンで6日から開かれる会議には、防衛省と航空自衛隊の代表者が出席する。
 2014年に創設されたCSpOは、宇宙空間の脅威を監視・追跡する「宇宙領域把握」(SDA)情報の共有のほか、参加国の宇宙専門部隊の訓練などを行う。多国間で連携することで紛争を抑止し、責任ある宇宙空間の利用を目指している。
 関係者は、CSpOに参加した場合でも「日本が集団的自衛を前提とした対応を取ることは想定していない」と説明。広大な宇宙空間の脅威を日本単独で把握するのは「不可能」で、「価値観を同じくする国とデータを共有することで、何が起きているかを認識できる」と語る。
 ロシアや中国が人工衛星を破壊する「キラー衛星」などの開発を進める中、自衛隊は昨年3月に宇宙監視システムの運用を担う「宇宙作戦群」を発足させた。関係者は「CSpOに参加すれば、(各国のノウハウを吸収し)要員育成をより効率的に進めることもできる」と期待を寄せている。 
[時事通信社]

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