2023-12-03 08:37国際

交渉中断、人質解放で対立=ガザで戦闘継続

 【エルサレム時事】イスラム組織ハマスとの戦闘を再開したイスラエル軍は2日、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続け、北部ジャバリヤ周辺での任務を完了したと発表した。また、大隊の司令官を殺害したと明かした。一方、戦闘休止に関する交渉は中断。ハマス高官は本格的な停戦が実現するまで人質を解放しないと説明、イスラエル政府はカタールからの交渉担当者の引き揚げを指示した。
 イスラエル軍によると、ジャバリヤ周辺ではハマスの地下トンネルの入り口などを破壊した。また、ガザからの報道によると、イスラエル軍は、ハンユニスなどガザ南部に激しい空爆を加えた。
 対するハマスは北部でイスラエル兵を死傷させたと主張。商都テルアビブに集中砲火を浴びせたと発表した。
 一方、双方が交戦する中でも戦闘休止の合意復帰に向けてカタールなどの仲介で協議が行われていた。しかし、レバノンにいるとみられるハマス政治局のアロウリ副代表は2日、中東の衛星テレビ局アルジャジーラに、「現在、交渉は行われていない」と協議が中断したことを明かした。
 イスラエル首相府も2日、「交渉の行き詰まり」を指摘し、代表団に引き揚げを指示したと発表した。報道によると、高齢男性や女性兵士の解放など新たな条件にも議論が及んでいたという。
 イスラエルのガラント国防相は2日に声明を出し、「ハマスは女性15人と子供2人の解放を拒否している」と述べ、その結果戦闘の再開を決めたと説明した。アロウリ氏は、「占領者(イスラエル)は、まだ女性や子供がいると言い張っているが、われわれは全員を引き渡した」と反論。女性と子供の解放を巡る食い違いが、合意復帰の協議を難航させる要因となっているようだ。
 ガザ保健省によれば、衝突が始まった10月7日以降の死者が少なくとも1万5200人に上った。同省は、そのうち約7割が女性や子供だと訴えた。 
[時事通信社]

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