2023-12-01 21:08国際

中国、ベトナムの日米接近に焦り=外相訪問、年内に習氏も?

 【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相が1日、ベトナムを訪問した。2日まで滞在し、2国間協力について協議する。中国の友好国ながら南シナ海の領有権を巡って同国と争うベトナムは、米中競争の主戦場の一つ。日米への接近を強めるベトナムに中国は焦りを強めており、習近平国家主席が年内に訪越するとの観測も出ている。
 中国側の念頭にあるのは、9月のバイデン米大統領の訪越だ。ベトナムはこの時、対米関係を最上位の「包括的戦略パートナーシップ」に格上げすると表明。共同声明では、南シナ海で威圧的行動を強める中国をけん制した。
 11月下旬には、ベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席が訪日し岸田文雄首相と会談。米国と同様、日越関係を最高レベルに引き上げることで合意し、日本が防衛装備品の供与などを行う「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の枠組みでベトナムを支援していくことも確認した。
 ベトナムの包括的戦略パートナーシップの相手は、日米と中国、ロシア、インド、韓国の計6カ国。ベトナムはオーストラリアとの関係も同格にする思惑とも伝えられる。習政権としては、「インド太平洋版NATO(北大西洋条約機構)」と警戒する日米豪印の枠組み「クアッド」にベトナムが傾斜する事態は避けたい。
 11月下旬には、中国の王文濤商務相がベトナムを訪れ、ファム・ミン・チン首相と会談。両国間の貿易や投資拡大について協議した。中国はベトナムの最大貿易相手国で、習政権は今後、経済面でのうまみをてこに外交攻勢を掛けるとみられる。 
[時事通信社]

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