2023-11-30 11:41国際

「核兵器と共存できず」=被爆地の市長、高校生が訴え―締約国会議

 【ニューヨーク時事】核兵器禁止条約の第2回締約国会議は29日、ニューヨークの国連本部で3日目の討論を行った。広島市の松井一実、長崎市の鈴木史朗両市長が登壇し、核の脅威の高まりに懸念を表明。国内外で被爆の実相を伝える「高校生平和大使」も演説し「核兵器と人類は共存できない」と訴えた。
 両市長は、ウクライナに侵攻するロシアが核の使用を示唆するなど「『こんな思いを他の誰にもさせてはならない』という被爆者の願いが打ち消されかねない事態だ」(松井氏)と警告。新たな被爆者を生み出さないよう各国に行動を求めた。
 高校生平和大使として派遣された安野美乃里さん(17)=長崎東高校2年=、尾崎心泉さん(16)=広島市のAICJ高校1年=も出席し、長崎で撮影された黒く焼け焦げた少年の写真を示しながら核の非人道性を強調。「核廃絶のために行動し、平和を実現することは私たちの責任だ」と呼び掛けた。
 討論では、核禁条約非加盟のドイツやノルウェー、ベルギーも発言した。いずれもロシアの脅威に触れ、加盟する北大西洋条約機構(NATO)の核抑止力を支持すると明言。その一方で「全ての国家間の建設的な対話を求める」などとして、オブザーバー参加したと説明した。日本は第1回会議に続き、オブザーバー参加を見送っている。 
[時事通信社]

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