2023-11-30 09:29国際

「休止延長」「停戦を」=閣僚級会合で意見相次ぐ―パレスチナ問題で国連安保理

 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は29日、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突に関する閣僚級の公開会合を開いた。戦闘休止や人質の一部解放を歓迎する一方、パレスチナ自治区ガザの人々は依然として「人道的大惨事の真っただ中にいる」(グテレス事務総長)として、休止の延長や恒久的な停戦を求める意見が相次いだ。
 会合冒頭に演説したグテレス氏は「ガザへの援助は不十分なままだ。真の人道的停戦が必要だ」と指摘。パレスチナ自治政府のマルキ外相も「人々は存続の危機に直面している」として停戦が必要だと訴えた。
 会合は今月の議長国を務める中国が主催した。王毅共産党政治局員兼外相が出席し「ガザの人道危機を緩和することが急務だ」と主張。「戦闘の再開は地域全体をむしばむ厄災になるだろう」とも述べ、各国に停戦実現に向けた行動を呼び掛けた。
 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「まだ解放されていない人質が大勢いる」と強調。イスラエルは追加の解放と引き換えに休止延長の用意があるとして、ハマスに応じるよう求めた。
 会合にはカタールやエジプトなど中東諸国の外相らも参加し、停戦を要求した。日本からは中東和平を担当する上村司・政府代表が出席し「真の平和は相互の信頼に基づいた対話によってのみ実現される」と演説。日本としてパレスチナ国家の樹立を認める「2国家共存」に向け貢献していくと説明した。
 これに対し、イスラエルのエルダン国連大使は「(ハマスを)根絶やしにしなければならない」と語り、停戦には応じないとの従来の主張を繰り返した。 
[時事通信社]

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