2023-11-29 21:52社会

陸自オスプレイ移転にも影響=米機墜落、幹部「徹底究明必要」

 鹿児島県の屋久島沖で米軍輸送機CV22オスプレイが墜落した事故は、同型のV22オスプレイを運用する陸上自衛隊にも衝撃を与えた。防衛省は佐賀空港(佐賀市)へのV22移転配備を進めており、陸自幹部は「原因の徹底究明は必要だ」と危機感を募らせる。
 陸自はV22を14機保有。2025年7月までの暫定配備で、千葉県の木更津駐屯地で運用している。主任務は長崎県に拠点を置く陸自「水陸機動団」を離島防衛の際に輸送することで、連携を深めるため地理的に近い佐賀空港移転を決め、基地を整備している。
 佐賀県内の周辺住民の懸念は根強く、陸自は12月3日に同県内の目達原駐屯地でV22の展示飛行などを予定。1機が今月28日に到着し、29日は地元向け見学会や予行飛行を行った直後に墜落事故が判明した。
 陸自V22と米軍CV22の基本構造は同じ。幹部の一人は「安心安全をアピールするはずだったのだが」と肩を落とし、別の幹部も「陸自と米軍で違うとはいえ、イメージは悪い」と影響を懸念する。見学会に参加した佐賀市議は事故後、「危険は常にある」と語った。
 米軍のオスプレイは開発段階から事故が続いた。最近もエンジンとローターをつなぐクラッチの不具合が確認されているが、陸自は「今回の事故で安全上の問題が陸自機に生じたわけではない」とし、V22の運用は見直さないとする。
 ただ、30日に予定していた目達原駐屯地でのV22飛行訓練は急きょ中止に。ある幹部は「国内での死亡事故の影響は大きい。米軍機との共同訓練も増えている。徹底的な原因究明を求め、必要なら陸自も対策しなければならない」と話した。 
[時事通信社]

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