2023-11-23 16:30国際

「終戦につなげて」とガザ住民=不安よぎる戦闘休止―パレスチナ

 【エルサレム時事】イスラエルとイスラム組織ハマスが戦闘休止や人質の一部解放などで合意したことを受け、壊滅的な人道状況に置かれているパレスチナ自治区ガザの住民からは「よかった」「この停戦が戦争の終結につながることを願っている」と安堵(あんど)の声が上がった。一方、イスラエルへの根強い不信感が希望に影を落とす。
 ガザ南部で商店を経営するアブ・アイシュさん(37)は、「昼も夜も空爆がやまない」と訴えた。「安心できるようになることを祈っている」と合意の実現に期待を寄せた。
 孫娘や親族60人を亡くし、南部に避難している数学教師のアブ・アルアブドさん(56)は「ガザ住民は疲れ切っている」と語り、戦闘休止を歓迎。戦闘がやんだら人々は互いの安否を確認したり、道に転がっている遺体を埋葬したりするだろうと話した。
 2人の願いは戦争が完全に終わること。しかし、アブ・アルアブドさんは、イスラエルが武力に頼ることしか知らず、「信用できない」と切り捨てた。アブ・アイシュさんは、「人質が解放されたら、イスラエルの空爆がさらに激しくなるのではないかと恐れている」と不安を口にした。
 ガザ南部に暮らすモハメド・ハリルさん(50)は「イスラエルはハマスを倒すという目標を達成できておらず、ガザのインフラを壊しているだけだ」と非難。「イスラエルはきっと合意を守らない」と疑っていた。 
[時事通信社]

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