2023-11-22 15:38国際

合意の背景に首脳外交=米、カタールなどの仲介奏功―ガザ戦闘休止

 【ワシントン時事】パレスチナ自治区ガザで交戦するイスラエルとイスラム組織ハマスが人質解放と戦闘休止で合意した背景には、カタールや米国、エジプトなどによる活発な首脳外交があった。交渉に携わった米政府高官は合意発表後、「人質の問題で、カタール、エジプト、イスラエルとは毎日、場合によっては毎時間、高官レベルで話し合った」と舞台裏を明かした。
 米高官によると、交渉が始まったのは10月7日にハマスがイスラエルにいた住民を拉致し、ガザに連れ去った直後から。ハマスとパイプを持つカタールが、米国とイスラエルに水面下で協力を打診したのがきっかけだった。
 交渉の状況はバイデン米大統領に逐一報告された。米国が重視したのは人質の解放。バイデン氏が10月18日にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相と会談した時も、ガザへの人道支援に注目が集まったものの、「人質の解放が最大の焦点だった」という。
 カタールのタミム首長、エジプトのシシ大統領も積極的に関与し、電話会談を重ねた。ハマス側が当初示した人質解放案に米国などは難色を示したが、タミム氏は「これを実現するため、できる限りのことをする」と明言した。
 細部のやりとりは、イスラエル対外情報機関モサドのバルネア長官や米中央情報局(CIA)のバーンズ長官、エジプトのカメル情報長官、カタールのムハンマド首相兼外相らが進めた。ハマス側の意向も確認され、最終的に合意のめどが立ったのは11月18日ごろだった。
 ハマスが女性と子供の約50人を解放する今回の合意について、米高官はあくまで「第1弾」で、最終目標は人質全員の解放だと強調する。バイデン氏は合意を受けて声明を発表し、「この上ない喜びを感じる」と歓迎するとともに、仲介したタミム氏、シシ氏への謝意を示した。 
[時事通信社]

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