2023-11-22 12:14社会

せき止め薬、トー横で無許可販売=過剰摂取目的か、容疑で4人逮捕―警視庁

「トー横」と呼ばれる地域で、せき止め薬が無許可販売された事件で押収されたせき止め薬など=22日午前、東京都新宿区
「トー横」と呼ばれる地域で、せき止め薬が無許可販売された事件で押収されたせき止め薬など=22日午前、東京都新宿区

 医薬品販売の許可がないのに市販のせき止め薬を複数人に販売したなどとして、警視庁少年育成課は22日までに、医薬品医療機器法違反(無許可販売)容疑で、無職高橋光夢容疑者(21)=千葉県成田市不動ケ岡=と高校生の少年(17)=岐阜県垂井町=ら16~22歳の男女4人を逮捕した。高橋容疑者は「10人ぐらいに売った」などと話しているという。
 東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる地域で未成年の救急搬送が相次ぐなど、若者による市販薬の過剰摂取は社会問題となっている。
 SNS上では過剰摂取の体験記や大量の市販薬の画像が数多く投稿されている。厚生労働省は一部の市販薬について、購入数の制限を行うなど対策を進めている。
 逮捕容疑は7~9月、東京都新宿区で市販のせき止め薬を許可がないのに、販売した疑い。
 同課によると、4人は40錠入りのせき止め薬(市販価格約2400円)をトー横に集まる知人らに1000円程度で売るなどしていた。過剰摂取目的で売られていたとみられ、一部は万引きをして入手していた可能性もある。
 17歳の少年は、岐阜県の自宅からたびたび、トー横を訪れていたという。
 同庁は9~10月、トー横にいた未成年を補導した。所持していた市販薬の購入元として、4人の関与が浮上した。 
[時事通信社]

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