「被害者視点の運用」訴え=事件遺族ら、伝達制度開始で―東京

事件の被害者や遺族の心情を刑事施設に収容中の加害者に伝える制度が12月から開始するのを前に、遺族らが21日、法務省に適切な運用を求める要望書を提出した。記者会見も開き、「被害者の目を制度運用にも取り入れるべきだ」と訴えた。
制度は全ての事件が対象。被害者が矯正管区や矯正施設に申し出ると刑務官が心情を聴取し、刑務所や少年院に収容されている加害者に心情を伝える。さらに、被害者から希望があれば加害者の反応も知らせる。
この日は、被害者と遺族による「にじの会」と「つなぐ会」が要望書を提出後、東京都内で記者会見した。殺人事件で妻を亡くした寺田真治さん(66)は「加害者がどんな気持ちで刑を受けているのか全然分からなかったが、新しい制度で抜本的に変わるのでは」と期待し、「罪と向き合い、被害者のことを考えないと本当の更生にはならない」と語った。
逮捕監禁殺人事件で夫を亡くした近藤さえ子さん(63)も「刑務所の中で長い時間をかけて被害者の声を伝えられるようになる」と歓迎しつつ、今後の制度運用に被害者の視点を取り入れるよう求めた。
[時事通信社]
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