イスラエル軍、新たに病院包囲=ガザ北部でハマスがゲリラ戦

【エルサレム時事】イスラエル軍は20日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤ難民キャンプ近くのインドネシア病院を包囲した。ロイター通信などがガザの保健省当局者の話として伝えた。イスラエル軍は、同病院の地下にイスラム組織ハマスのトンネル網があるとみている。
同病院は機能停止状態に陥っていたが、当局者によれば、病院スタッフや患者ら約700人が残っている。イスラエル軍の戦車が病院を取り囲み、施設への砲撃で12人が死亡したとの情報がある。
病院スタッフは中東の衛星テレビ局アルジャジーラに対し、窓からイスラエル軍の戦車が見えると語り、「爆発と銃撃の音が絶え間なく聞こえる」と証言。当局者はアルジャジーラに「(病院は)壊滅的な状況だ」と訴えた。
一方、ロイターは、目撃者らの話として、ハマス戦闘員が最大都市ガザ市など北部で「ゲリラ戦」を展開していると報じた。イスラエル軍は既に、ガザ市の北部や北西部、東部の広い範囲を統制下に置いたとされる。さらに人口10万人のジャバリヤ難民キャンプへ進軍、ハマスとの間で激戦が起きているという。
イスラエル軍は同難民キャンプへの空爆を継続している。軍は19日、キャンプ内の住民に向けてアラビア語で退避勧告を発出。軍事作戦を4時間停止した後、再び空爆を実行し、ガザ当局はこれによって11人が死亡したと発表した。
エジプト当局は20日、イスラエル軍が突入したガザ最大規模のシファ病院から退避した未熟児31人のうち28人がラファ検問所を越え、エジプトに到着したと発表した。世界保健機関(WHO)の報道担当者がロイターに語ったところによると、他の3人はガザ南部で追加の治療を受ける。こうした中、イスラエル軍はガザ南部でも攻撃を継続し、地元当局の集計では、ガザでの死者はこれまでに1万3000人を超えた。

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