2023-11-19 20:12国際

5日間の戦闘停止で暫定合意か=ガザの人質数十人を解放―米紙報道

 【ワシントン、エルサレム時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は18日、交戦中のイスラム組織ハマスとイスラエルが、パレスチナ自治区ガザで人質となっている女性や子ども数十人の解放と引き換えに、5日間の戦闘停止に応じることで暫定合意したと報じた。米国などが仲介し、早ければ数日以内に解放が始まる可能性がある。報道についてホワイトハウスの報道官は「まだ合意には達していないが、努力を続ける」とコメントした。
 実現すれば、持続的な戦闘停止は交戦開始以来、初めて。人質解放と同時に、燃料など人道支援の搬入も大幅に進むとみられる。
 同紙が交渉内容に詳しい関係者の話として報じたところによると、合意条項は6ページにわたり、全ての紛争当事者に少なくとも5日間の戦闘停止を要求。この間、上空から停戦監視を行う。人質は24時間ごとに数回に分けて解放され、まずは50人ほどとなる見込みだ。イスラエル軍によると、ハマスに拉致されガザで捕らわれている人質は約240人。
 ハマスと近く、交渉を仲介するカタールのムハンマド首相兼外相は19日、首都ドーハで記者会見し、交渉は続いているものの「合意への障害は実務的なもので、残された問題は非常に小さい」と述べ、解放は近いとの認識を示した。これに先立ち、イスラエルのネタニヤフ首相は18日夜、「現時点で取引はない。われわれが戦闘休止に合意できるのは、人質が生還する時だけだ」と強調した。 
[時事通信社]

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