2023-11-18 14:25国際

2000キロ先からも参戦=ガザ衝突でイエメン武装組織

 パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスと戦闘を続けるイスラエルに対し、周辺国の親イラン武装組織が攻撃を仕掛けている。長年敵対するレバノンのシーア派武装組織ヒズボラだけでなく、イスラエルから約2000キロ離れたイエメンの武装組織フーシ派もミサイル攻撃などで参戦。AFP通信によれば、フーシ派が国外の紛争に関与するのは、イエメンの大半を支配下に置いた2015年以降、初めてだ。
 ハマスとイスラエルの大規模衝突が10月に始まって以来、フーシ派はイスラエルを標的としてミサイルを発射したり、ドローンを飛ばしたりしている。いずれも、イスラエルの防空システムや、中東に展開する米海軍に破壊された。しかし、今月8日には米国の無人偵察機をイエメン沖で撃墜したとされ、攻撃が拡大する恐れもある。
 カナダ・オタワ大学の専門家は中東の衛星テレビ局アルジャジーラの取材に、イスラエルとイエメンは距離があり、フーシ派が今回の戦争に全面的に参加することはないと説明する。ただ、今後ヒズボラやシリアの武装組織と同時に攻撃する事態となれば、「イスラエルの防空能力を超える可能性がある」と指摘。イスラエルにとって「悪夢のシナリオ」だと語った。
 イスラエルと敵対するイランは「戦争領域が拡大するのは不可避」(アブドラヒアン外相)とけん制しているが、現時点では各国の親イラン勢力はそれぞれ独自に攻撃を行っているもようだ。
 フーシ派としては、イスラエル攻撃に加わる姿勢を内外に示すことで、パレスチナに同情的な国民の支持やイランからの支援を維持する狙いがあるとみられる。また、同派のウェブサイト上で、イエメン内戦に介入するサウジアラビアに「重要な助言を与える」と警告。攻撃力を見せつけることで内戦終結に向けた交渉を有利に進めたい思惑もあるようだ。 
[時事通信社]

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