2023-11-18 15:13国際

ウクライナ軍、南部で前進=ドニエプル川東岸に拠点確保

 【ワシントン時事】ウクライナ軍は17日、南部ヘルソン州のロシア軍占領下にあるドニエプル川東岸で、複数の橋頭堡(きょうとうほ)を確保することに成功したと発表した。南部戦線では川を挟んで両軍がにらみ合う展開が続いてきたが、戦局に変化が生じる可能性も出てきた。
 ウクライナ軍は昨年11月に中心都市ヘルソンを含むドニエプル川西岸を奪還した。しかし、その後ロシア軍が東岸に強固な防衛線を敷き、ウクライナ軍による渡河作戦は難航してきた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、X(旧ツイッター)で「われわれの戦士たちの強さと前進に感謝する」とヘルソン州での戦果をたたえた。ロイター通信は、ウクライナ軍が東岸に足掛かりを得たことで、「2014年にロシアに『併合』されたクリミア半島につながる地域で攻勢を掛けることができる」と指摘した。
 一方、フィンランド政府は18日未明、ロシアとの国境施設の一部を閉鎖した。最近になって主に中東出身の不法入国者が急増したのが原因だ。フィンランドのオルポ首相は、ロシアが意図的に送り付けたものだと非難している。
 フィンランドは17日、ウクライナに対する1億ユーロ(約160億円)の追加軍事支援を発表。フィンランドは長年の中立政策を転換し、今年4月に北大西洋条約機構(NATO)に加盟した。 
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集