ボストン紙記者「驚きない」=二刀流評価に難しさも―大谷MVP受賞
【ニューヨーク時事】米大リーグのエンゼルスで今季プレーした大谷翔平選手が16日、ア・リーグ最優秀選手(MVP)に選ばれた。20年以上のメジャー取材経験を持ち、今回大谷に1位票を投じたボストン・グローブ紙のアレックス・スパイアー記者は「(結果に)驚きは全くない。他の選手に入れた記者がいたらショックを受けただろう」。エンゼルスの本拠地から遠い東海岸のメディアも、2度目の満票選出を当然の結果と受け止めた。
今季の活躍を象徴する試合として、スパイアー記者は7月27日のタイガースとのダブルヘッダーを挙げた。大谷は第1試合でメジャー初完封。第2試合では指名打者で2本塁打を放った。「大リーグで最も印象的な一日の活躍だった」。第2試合終盤にけいれんで退いたことにも触れ、「過去にないやり方で、彼が運動能力の限界に挑んでいることを物語っていた」と表現した。
投打の二刀流を続ける大谷について「大リーグにこれまでなかったことをやっている」と価値を認めた上で、前例や比較する対象が乏しい点に言及。「確立された基準がなく、正しく評価することが難しい」とも語った。
[時事通信社]
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