大谷、文句なしの満票=LA球団中心に争奪戦か―米大リーグMVP

半世紀前の1973年に満票でMVPに選ばれた往年の強打者レジー・ジャクソン氏が発表役となった。全米野球記者協会の30人全員が大谷を1位にする文句なしの結果。エンゼルスの番記者を務めるMLB.comのレット・ボリンジャー記者もその一人で、「3年連続で信じられない活躍だった。ア・リーグ最高の打者で、最高の投手。終盤の離脱は関係なく、8月まででMVPは確定していた。簡単な投票だった」と振り返った。
2度目の栄誉に輝いた後、今後注目されるのが来季の所属先だ。フリーエージェント(FA)の最大の目玉で、総額5億ドル(約750億円)以上で史上最高の契約になるとも言われ、複数球団が獲得に関心があると報道されている。
「球団を予測するのはとても難しいが、ドジャース、エンゼルスが有力。ドジャースが優勢ではないか」とボリンジャー記者。ドジャースには資金力がある一方、6年間在籍したエンゼルスも引き留めに動いている。ロサンゼルスを本拠地とする両球団が中心の争奪戦との見方を示した。
9月に自身2度目の右肘手術を受けた大谷は受賞後、「けがは順調に、1回目(の手術)よりもスムーズに来ている感覚がある。焦らずにやりたいと思う半面、しっかりシーズンまでに間に合わせてプレーしたいなという気持ちでいる」と心境を語った。どのチームのユニホームを着ることになっても、万全な状態で開幕を迎える姿勢は揺るがない。(ロサンゼルス時事)
[時事通信社]
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