細田前衆院議長死去、79歳=自民幹事長、官房長官歴任
自民党幹事長や官房長官を歴任した細田博之(ほそだ・ひろゆき)前衆院議長が10日午前10時58分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。79歳だった。松江市出身。葬儀は15日午前10時から東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場で。喪主は長男明伸(あきのぶ)氏。
東大法学部を卒業し、旧通産省に入省。父・故細田吉蔵元衆院議員の秘書を経て、1990年衆院選に旧島根全県区から立候補し初当選した。当選連続11回。
2002年、小泉政権で沖縄・北方担当相として初入閣。04年には国民年金保険料の未納問題で引責辞任した福田康夫官房長官の後任に就いた。その後は国対委員長にも起用された。
自民幹事長として臨んだ09年衆院選で大敗を喫し、自民は下野に追い込まれた。野党時代と与党復帰後の2度にわたって総務会長にも起用された。
14年には故町村信孝氏の衆院議長就任に伴い、党内最大派閥「清和政策研究会」(現安倍派)会長に就任。安倍長期政権を支えた。
選挙制度に詳しいことから「選挙博士」の異名を取った。衆院選の「1票の格差」是正に向け、16年の新たな定数配分方法「アダムズ方式」を導入する選挙制度改革関連法成立に尽力した。
21年から衆院議長を務め、今年10月の臨時国会冒頭で体調不良を理由に辞任。この際の記者会見では、次期衆院選への出馬に意欲を示していた。
議長在任中、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点や女性記者へのセクハラ疑惑が浮上。説明責任を果たしていないなどと野党から批判を受けた。
細田氏の死去に伴う島根1区補欠選挙は、衆院解散がなければ来年4月に実施される。
[時事通信社]
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