鉄鋼大手、値上げで増収=資源高一服し2社減益
鉄鋼大手3社の2023年9月中間連結決算が9日、出そろった。各社とも、上昇した原燃料費を鋼材価格へ転嫁し、売上高に当たる売上収益は増収を確保。ただ、鉄鉱石など原材料の価格高騰が落ち着いたため、在庫に評価損が生じ利益を押し下げた。日本製鉄とJFEホールディングス(HD)は純利益が2桁の減少となった。
日本製鉄の純利益は前年同期比19.4%減の3002億円。在庫評価損による減益要因は2990億円だった。森高弘副社長は記者会見で「22年度における原料高騰の反動もあり在庫評価損が発生した」と説明した。
JFEHDの純利益は10.7%減の1100億円。在庫の評価損など一過性の損失は1170億円だった。
[時事通信社]
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