2023-11-07 18:35

税の無駄など580億円=指摘件数、金額とも増加―22年度決算報告・検査院

 会計検査院(岡村肇院長)は7日、2022年度の決算検査報告書を岸田文雄首相に提出した。税金の無駄遣いなどを指摘した事業は344件、金額は580億2214万円で、いずれも前年度を上回った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で下がっていた実地検査の実施率が回復してきたことも要因という。このうち法令違反など悪質な「不当事項」は285件、97億6375万円に上った。
 新型コロナ関連の指摘は計93件、約220億2000万円だった。自治体が感染対策として購入したマスクなどが未使用のまま保管されていたり、医療機器を整備する際に上限を超えて補助金を交付していたりしたケースがあった。
 1件当たりの指摘金額が最大だったのは、水田を有効活用するための農林水産省の事業で約134億5200万円。麦や大豆などに転作したコメ農家を助成する交付金を巡り、交付の可否を判断する収量などが十分に確認されていなかった。 
 省庁別でも農水省が197億198万円と最も多く、総務省の150億8035万円、厚生労働省の60億6045万円が続いた。
 報告書では他に東京五輪・パラリンピックの選手村で提供された国産豚肉の調達を巡り、農水省が期間や業務内容が実際と異なる契約書などを作成していたことを不当事項(1914万円)として指摘した。
[時事通信社]

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