2023-11-01 08:00地域

暗闇を照らす避難のたいまつ 和歌山県広川町

 和歌山県広川町で、江戸時代の地震の際に津波から逃げ遅れた村人を救うため稲むら(乾燥中の稲束)に火をともし高台に導いた故事を再現する「稲むらの火祭り」が行われた。国内外から約500人が集まり、たいまつを手に避難路である約2キロの暗闇を照らした。今年は新たに自動体外式除細動器(AED)やヘルメットを乗せたリヤカーも参加。車椅子などでの避難を想定した隊列も組んだ。
 1854年の安政南海地震の際に地元の実業家濱口梧陵が津波の襲来を知らせるため稲に火をつけ村人を高台に避難させた功績を後世へ語り継ぐとともに、南海トラフ地震への防災意識を高めようと2003年から行われ、今回で21回目。
 家族で隊列に参加した同町の自営業尾崎勇介さん(31)は「中学生の時に参加していた。避難訓練も兼ねているこの取り組みをぜひ伝えていきたい」と話した。【もぎたて便】

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