2023-10-29 13:09政治

教団財産保全法で与野党応酬=公明「憲法抵触の見方」

 与野党の政策責任者が29日のNHKの番組で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の財産散逸を防ぐ方策を巡り議論を交わした。立憲民主党などが国会に提出した財産保全法案について、与党は憲法との整合性などを理由に慎重な検討が必要だと主張。これに対し野党は消極的だと批判した。
 旧統一教会を巡っては、政府の解散命令請求を受け、教団が被害者救済の原資となる財産を海外に持ち出すとの懸念が出ている。
 自民党の萩生田光一政調会長は「被害者に寄り添った救済を考えたい」と述べ、公明党と合同で11月中旬をめどに対策を取りまとめると説明した。「外為法での規制強化や法テラスでの相談体制強化は速やかな実施の観点から有効だ」とし、立民などの法案については慎重な姿勢を表明した。
 公明党の高木陽介政調会長も法案について「内閣法制局には憲法に抵触するのではないかとの見方がある」と懸念を示した。
 立民の長妻昭政調会長は「がっかりした。(与党は)腰が引けている」と反発。立民の法案について「裁判所が(財産保全の判断に)かむから憲法違反ではない。ちゃんと(国会の)法制局のチェックを受けている」と強調した。
 立民と別の法案を提出している日本維新の会の音喜多駿政調会長は、立民の法案を「時限的で他の宗教団体に過剰な配慮があり過ぎる」と指摘しつつ、「議論の余地は十分にある」と語り、法案の一本化に前向きな姿勢を示した。
 共産党の山添拓政策副委員長は「すぐに与野党協議を進めるべきだ」と主張。国民民主党の大塚耕平政調会長は「民法の不法行為規定を有効活用すべきだ」と述べ、れいわ新選組の櫛渕万里政審会長代理は「財産保全法案に賛成だ」と話した。
 長妻氏が「萩生田氏は自民の中で最も旧統一教会と関係の深い議員の一人だ」と発言し、萩生田氏が「一方的なレッテル貼りは非常に心外だ。パフォーマンスだ」と猛反発する場面もあった。 
[時事通信社]

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