2023-10-27 16:20経済

新しい通商スタンダードを=オウルズコンサルティンググループの羽生田慶介代表―G7貿易相会合

インタビューに応じるオウルズコンサルティンググループの羽生田慶介代表=25日午後、東京都港区
インタビューに応じるオウルズコンサルティンググループの羽生田慶介代表=25日午後、東京都港区

 ―先進7カ国(G7)貿易相会合で期待される成果は。
 半導体や資源、電池などの分野で、地政学リスクが企業の調達に与える影響が顕在化しつつある。これまでもG7で経済安全保障が大事だと語られてきたが、経済的威圧に対抗する具体的な政策手段がなかった。いよいよ世界貿易機関(WTO)ルールを超えた、新しい通商のスタンダードをつくることが期待される。
 ―G7首脳は「経済的威圧に対する調整プラットフォーム」の立ち上げで合意している。
 特定の国のモノを買ってくれない場合、同志国間で関税を下げて買い支えることが考えられる。一方、売ってくれない場合は、政府が企業に補助金を支給して(国内で)増産してもらうという手がある。しかし、いずれもWTOルール上問題となるケースがあり得る。補助金については、国内産業支援向けも含め新たなルールをつくることが必要だ。
 ―サプライチェーン(供給網)の課題は。
 通商政策で解決できる範囲はここまでが限界で、産業政策をセットでやらないと経済的威圧には対応できない。例えば、鉱物の精製は、通常時には過剰なキャパシティーになるとしても、有事に備えて能力を持っておくことが必要になる。民間と連携しながら、サプライチェーンの余裕をどう確保するかが大事だ。 
[時事通信社]

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