鈴木優、冷静かつ大胆に=混戦制した24歳の新星―MGC

大学時代からのモットーは「冷静かつ大胆に」。鈴木優は大事なレースでその本領を発揮し、五輪切符をつかんだ。
23キロすぎで一山と細田が先頭集団から飛び出した。だが無理をして追うことはせず、後方で2人の様子をうかがった。「離れはしないと感じたので、ついていかなくていいと考えた。最後に自分のリズムで押していけば、追い付くと分かっていた」。勝負どころに向け、余裕を残して走った。
上り坂が続く終盤に入っても、リズムを保った力強い走りを維持。39キロ手前で先頭の一山をついに捉え、一気に抜き去った。
大東大ではエースとして駅伝で活躍。卒業前の名古屋ウィメンズで初マラソンに挑み、2時間25分2秒の学生新記録をマークした。実業団でもパリ五輪を目標に練習を積んできた。
東京五輪代表の3選手の争いが注目される中、混戦を制した24歳の新ヒロイン。「ここはスタートラインにすぎない。世界と戦うにはまだまだ差がある。力を入れて、この1年間準備していきたい」と語った。
[時事通信社]
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