2023-10-13 05:50国際

ハマス攻撃「新たなホロコースト」=ガザ人質の家族、解放訴え

 【ロンドン時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに拉致されたイスラエル人の「人質」の家族2人が12日、ロンドンで記者会見した。いずれも高齢の親が捕らわれの身となっており、「ホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺)を生き残った人々がハマスによる新たなホロコーストに直面している」と涙ながらに語り、即時解放を訴えた。
 会見したのは在英イスラエル人の心理療法士ノアム・サギさん(53)と大学講師シャロン・リフシッツさん(52)。いずれもイスラエル南部ニル・オズのキブツ(集団農場)出身で、サギさんは同地に住む70代の母親、リフシッツさんは80代の両親が7日に拉致された。
 サギさんは、襲撃を受けて自宅内の「避難部屋」に逃げ込んだ母親と電話で話して以来、連絡がつかず、生死も分からない状態。母のことを思うと「胸が張り裂けそうだ」と沈んだ表情で述べ、「彼女がどんな罪を犯したというのか。ユダヤ人が自分の家に住んでいることが犯罪なのか」と問い掛けた。サギさんによると、人質の中にはがんや認知症を患う病人や動けない人もいるという。
 リフシッツさんの両親は共に、イスラエルとパレスチナ融和を目指す平和運動家として活動していた。戦闘員らは病気療養中の母親から酸素吸入器を剥ぎ取り、連れ去ったという。「父にも私にもアラブ人の友人がいる」とし、「憎しみには愛情をもってして闘わなくてはならない。捕らわれている人たちを返して」と声を詰まらせた。
 ハマスの攻撃では、150人近いイスラエル人や外国人がガザに連れ去られたとみられている。ハマス側は、イスラエルが事前通告なしにガザの住民を攻撃すれば人質を処刑すると警告している。 
[時事通信社]

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