2023-10-12 18:51社会

法人格受け皿、逸脱と判断=旧統一教会

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の日本本部=東京都渋谷区(AFP時事)
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の日本本部=東京都渋谷区(AFP時事)

 文部科学省は、宗教法人として認証を受けた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が、不法行為によって得た財産の「受け皿」として機能していたと指摘した。公共の福祉を害し、本来の目的から著しく逸脱したと判断して解散命令請求する方針を決めた。
 教団の問題は昨年7月、安倍晋三元首相銃撃事件で、逮捕された山上徹也被告の生い立ちが明らかになったことで改めて顕在化。教団名とは裏腹に家族の離散や自死、困窮などの例が次々と判明した。
 今回の調査でも金策に追われたり、貧しい幼少期を過ごし進学を断念したりしたケースが明るみに出た。文科省は教団の目的が財産獲得にあるとし、「良心よりも法人の利益を優先した結果、多数の信者が実践したと考えられる」と言及した。
 教団側は2009年のコンプライアンス宣言以降、過度な献金を改めたと主張するが、被害者に念書を作成させ法的責任を回避しようとする動きも判明している。政府窓口には昨年10月まで約1700件、引き継いだ法テラスにも今年8月末までに1033件の相談が寄せられ、被害の爪痕は根深く残る。当初、政府は解散命令請求に及び腰だったが、教団の存続にノーを突き付けた被害者の訴えが政府を動かした。 
[時事通信社]

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