垣永への信頼厚く=控えプロップ、存在感増す―ラグビーW杯日本代表
【トゥールーズ(フランス)時事】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で、8強入りを懸けて8日のアルゼンチン戦に臨む日本。これまでの1次リーグD組の3試合はメンバー外ながら、プロップ垣永(東京SG)の存在感が高まっている。31歳にしてW杯代表に初選出されたベテランは他の選手やコーチから、ひたむきにチームに貢献する姿からその名が何度も挙げられる。
スクラムを指導する長谷川アシスタントコーチは、サモアとの1次リーグ3戦目を前に「いいチームになってきたなと思う」と語った。理由の一つとして指摘したのが、垣永の献身的な姿勢だ。
チリとの初戦で具(神戸)が右膝を負傷。試合には出続けているものの、大事を取って練習を控えることが多い。同じポジションの垣永は具のスクラムの組み方を再現し、穴を埋めている。
自身はW杯出場を目指す中、練習では後輩の「代役」。長谷川コーチは「きつい経験だと思うが、本当に一生懸命。そういう思いは伝わる」。フッカー堀江(埼玉)は「出ていない選手のために、僕たちは体を張らないといけない」と誓う。
2勝目を挙げたサモア戦の後、具をリラックスさせるために食事と散歩に誘った。SO李承信(神戸)は3戦目で初めて登録メンバー入りが決まった際、垣永に「切磋琢磨(せっさたくま)してきた。練習以上に試合で走ってこい」と背中を押されたことを感謝した。
南アフリカを破った2015年大会、初の8強入りを遂げた19年大会。垣永は選出されなかった悔しさを抱えながら、日本の活躍を眺めていた。
現役引退も脳裏をよぎった中、今大会を最後の挑戦と覚悟してつかんだ代表の座に「W杯には、人生や歴史を変えるチャンスがある。そういうチームに関われることがうれしい」。大舞台でまだ歓声を浴びてはいないが、仲間からの信頼には、しっかり応えている。
[時事通信社]
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