人権、女性、環境分野が有力か=平和賞、ゼレンスキー氏も候補―2日からノーベル各賞発表
【ロンドン時事】今年のノーベル各賞の受賞者が、2日から順次発表される。平和賞は6日で、ロシアのウクライナ侵攻など安全保障を巡る懸念が強まる中、平和構築を象徴する受賞者が誰になるかに注目が集まる。昨年に続きウクライナのゼレンスキー大統領が取り沙汰される一方、人権や女性、環境分野の受賞も有力視されている。
平和賞の候補は351人・団体。各種ブックメーカー(公認賭け屋)の予想では、ゼレンスキー大統領やロシア反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏、中国新疆ウイグル自治区出身のウイグル族経済学者イリハム・トフティ氏、ロシアの同盟国ベラルーシの反政権派スベトラーナ・チハノフスカヤ氏らが上位に挙がっている。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ氏やブラジル先住民指導者の受賞を予測する声もある。
一方、受賞者を毎年予想するオスロ国際平和研究所(PRIO)のウーダル所長によれば、イランの女性人権活動家ナルゲス・モハマディ氏と、アフガニスタンの女性ジャーナリスト、マブバ・サラジャ氏が有力。気候変動問題や環境保全、先住民の権利保護に取り組む活動家のほか、国際司法裁判所(ICJ)や国際刑事裁判所(ICC)も可能性が高いという。
昨年の平和賞はウクライナ人権団体「市民自由センター(CCL)」、ロシア人権団体「メモリアル」、ベラルーシ人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏が共同受賞した。
日本人関係では文学賞の村上春樹氏に加え、自然科学分野での受賞に期待が高まる。ノーベル賞受賞者予測で定評のある情報会社クラリベイトの「引用栄誉賞」には今年、医学生理学分野で筑波大国際統合睡眠医科学研究機構長の柳沢正史氏、化学分野で川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター長の片岡一則氏が選ばれた。
各賞の発表は医学生理学賞が2日、物理学賞が3日、化学賞が4日、文学賞が5日、経済学賞が9日。授賞式は12月10日、平和賞はオスロ、それ以外の賞はストックホルムで催される。
[時事通信社]
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