「盛る」「推し」浸透=使用、8割気にならず―文化庁・国語世論調査

「より良く見せようとする」という意味で使う「盛る」や、「気に入って応援している人や物」を「推し」という新しい表現を他人が使うことについて、約8割の人が「気にならない」と回答したことが29日、文化庁の「国語に関する世論調査」で分かった。
調査は1995年度から毎年行われている。16歳以上の6000人を対象に郵送で行い、3579人(59.7%)から回答を得た。
新しい意味や使い方が辞書に記載され始めた言葉について、「気にならない」と回答したのは「盛る」が80.6%、「推し」は82.1%だった。「(自分が)使うか」を尋ねたところ「盛る」は53.3%、年齢別では20代が最も高い89.4%だった。「推し」は49.8%が「使う」とし、20代以下は8割台、40~50代は5割台だった。
慣用句などの調査では、「涼しい顔をする」について、「関係があるのに知らんぷりする」という本来の意味を選んだのは22.9%で、61.0%が「大変な状況でも平気そうにする」を選択。「忸怩(じくじ)たる思い」では、本来の「恥じ入るような思い」は33.5%で、52.6%が本来とは異なる「残念で、もどかしい思い」と回答した。
「AED」や「SNS」など、外国語の頭文字を使ったアルファベットの略語の認識についても尋ねた。85.1%が「意味が分からず困ることがある」とし、こうした略語が使われる状況を「好ましくない」と感じる人は54.3%と半数を超えた。文化庁は「言葉は相手に伝わるかどうかが大切。公用文などでは今後留意していくべきだ」としている。
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