2023-09-28 08:00地域

えびす様、海を渡る 兵庫県西宮市

 福の神「えびす様」をまつる総本社、西宮神社(兵庫県西宮市)で、平安時代に始まったとされる祭事「渡御祭(とぎょさい)」が行われた。5色の幕やのぼりで飾った船にえびす様のご神像を乗せ、船上で海上安全を祈願。海を渡り、和田神社(神戸市兵庫区)で神楽を奉納した。
 渡御祭は昔、西宮に住んでいた漁師が和田岬沖で漁をしていたところ、えびす様のご神像が網にかかり、持ち帰ってまつったという伝説に由来する。和田岬への海上渡御は安土桃山時代に途絶えたが、2000年に阪神大震災からの復興を祈念して西宮港内での海上渡御を再興した。
 19年には、かつての形式にならって和田岬までの海上渡御を実施する予定だったが、台風で中止に。新型コロナウイルスの感染拡大や天候不良で中止が続き、今回4年越しに実現した。【もぎたて便】

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