青森・駅弁老舗、食中毒と断定=21都県270人に症状―黄色ブドウ球菌検出、営業禁止に・保健所
青森県八戸市の駅弁老舗「吉田屋」の弁当を食べた人が相次いで体調不良を訴えた問題で、市保健所は23日、検査の結果、症状を訴えていた人から黄色ブドウ球菌などが検出され、吉田屋の弁当が原因の食中毒と断定したと発表した。患者は21都県で270人に上り、食品衛生法に基づき営業禁止を命じ、原因究明と再発防止を指示した。
吉田屋の吉田広城社長は同日、コメントを発表。県外業者から米飯を仕入れた際、必要な作業が不十分だったことから菌が増殖したと考えているとした上で「ひとえに当社の責任。信頼を裏切る結果となり、誠に申し訳ない。謝罪と被害弁償に尽力したい」とした。
八戸市保健所によると、発症者の便や未開封の弁当を調べた結果、食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌とセレウス菌を検出。共通して食べたのが同社の弁当で、潜伏期間や症状がこの二つの病原菌と一致することなどから食中毒と判断したという。
原因食品は16、17両日に販売された「函館わっぱめし海鮮ミックス」「北海道産特選いくらの贅沢(ぜいたく)丼」など12種類の弁当。複数の商社が取り扱い、駅や商業ビル、スーパーなど全国に流通し被害が拡大した。
被害は17日、福島県内の保健所から吉田屋の弁当を食べて体調不良になった人がいるとの連絡があり、発覚した。「お米から糸が引いていた」との話も寄せられ、嘔吐(おうと)や下痢、腹痛、発熱などの症状を訴える人が相次いだ。
吉田屋は同日から営業を自粛しており、現在は流通していない。
市保健所の幹部は「自治体が調査をしており、原因食品や患者が増える可能性もある」と述べた。
[時事通信社]
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