霊長類の頭骨の密売増加 フランス
【パリAFP=時事】フランスの税関当局は21日、押収した保護の対象となっている霊長類の頭骨が7か月間で392個に上ったと発表した。霊長類の頭骨の密輸は増加傾向にあるという。≪写真はフランスの税関当局が押収した霊長類などの頭骨。シャルル・ドゴール空港で≫
シャルル・ドゴール空港では昨年5~12月、マカクやヒヒ、マンドリル、チンパンジーなどの霊長類の頭骨が入った小包392個が押収された。そのほとんどがカメルーンから発送されたもので、米国の収集家宛てになっていた。
霊長類以外の頭骨や骨が入った小包も数百個押収されている。
保護種の取引許可書が添付されていた小包はなかった。
シャルル・ドゴール空港の税関部門トップ、ジルベール・ベルトラン氏は記者会見で、「保護種の密売は、麻薬や武器の密売、人身売買の次にもうかる商売」だと指摘した。会見場には、押収された保護種の骨が並べられていた。
こうした「卑しむべき」保護種密売ビジネスの市場規模は、年間80億~200億ユーロ(約1兆2600億~3兆1500億円)になるという。
動物の密売に詳しいファブリス・ガイエ氏は、霊長類は通常、肉のために捕獲され「頭骨の取引はサイドビジネス」だと語った。
小型の霊長類の頭骨は一つ30~50ユーロ(約5000~8000円)、大型のものは400~500ユーロ(約6万~8万円)、チンパンジーは最高1000ユーロ(約16万円)の値で取引されているという。【翻訳編集AFPBBNews】
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