東芝、JIP傘下で再出発へ=74年の上場に幕―TOB成立

国内投資ファンド、日本産業パートナーズ(JIP)のグループは21日、東芝株式を対象に20日まで実施したTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。株主の78.65%から応募があり、成立条件としていた66.7%以上となった。11月下旬をめどに東芝の臨時株主総会を開き、残る全株を取得する手続きを進め、約2兆円を投じる買収を完了させる方針だ。
名門企業として知られた東芝の株式は年内にも上場廃止となり、1949年以来74年に及ぶ上場の歴史はいったん幕を閉じる。東芝は事実上の親会社となるJIPの傘下で事業を立て直し、2015年の不正会計問題発覚から続く経営の混乱からの脱却を目指す。JIPは、東芝の3~5年以内の再上場を視野に経営の改善を支援する。
JIP陣営は8月8日にTOBを開始。東芝は、経営危機に陥った17年に出資を受けた「物言う株主」の意見で経営を左右される事態に終止符を打つため、TOBに賛同して株主構成を一新する道を選んだ。
東芝の島田太郎社長はTOB成立を受け、「新しい株主の下、新たな未来に向かって大きな一歩を踏み出し、企業価値向上に向けて尽力していく」とする株主へのメッセージを公表した。収益の柱としてデータサービス事業の強化を掲げており、原発を含むエネルギー事業やインフラ構築で培った技術にデジタル技術を組み合わせ、脱炭素社会の実現などに貢献する経営戦略を推進する。
[時事通信社]
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