新監督、滑り出しに明暗=イングランドの新旧指揮官―ラグビーW杯

【トゥールーズ(フランス)時事】ラグビー・ワールドカップ(W杯)フランス大会では、開幕直前に複数チームが指揮官を交代した。新監督が短期間で立て直すのは容易ではない中、イングランドとオーストラリアでは明暗が分かれ始めている。
1次リーグD組のイングランドのボースウィック監督は昨年12月に就任した。2015年大会で日本代表を指揮したジョーンズ氏の後任。前任者は成績不振で降ろされ、火中の栗を拾った形だった。
「8年ほど同じ首脳陣で強化するチームもあるが、われわれが指導に専念できたのは3、4カ月」。課題だった防御の整備に着手したものの、悪い流れは止まらず就任からW杯までの成績は9戦で6敗。地元メディアの厳しい批判にもさらされた。
だが、W杯が開幕して風向きが変わりつつある。前体制時は出場機会に恵まれなかったSOフォードを中心にチームを組み立て、アルゼンチン、日本に連勝。SOファレルを出場停止で欠きながらも、滑り出しは順調だ。日本戦後の記者会見で監督は「基本的な部分は進歩がみられる。攻撃も成長している」と手応えを口にした。
一方、立場を変えてオーストラリア監督として今大会に臨んでいるのがジョーンズ氏。C組で初戦のジョージアに勝った後、2戦目のフィジーに69年ぶりの黒星を喫した。自国開催の27年大会を見据えた若手中心のメンバー構成には賛否が分かれる。敗戦後の会見では「テレビ解説者が言うことはいつも正しいと思われるが、私は後悔していない。将来のために、多少の痛みはある」と気色ばむ場面もあった。
10大会連続の8強進出に「黄信号」がともる中、次戦は24日(日本時間25日未明)に強豪ウェールズとぶつかる。
[時事通信社]

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