【解説】インドで流行しているニパウイルスとは
【ニューデリーAFP=時事】インドで動物から人に感染する、致死率の高いニパウイルスが流行している。南部ケララ州では先月以来、2人が死亡、他にも3人の感染が確認されている。≪写真はインド・コーリコードで、ニパウイルスに感染して亡くなった患者の遺体を移送する医療従事者ら≫
当局は学校を閉鎖し、大規模な検査を実施した。
ニパウイルスについて分かっていることを以下にまとめた。
Q:ニパウイルスとは
A:マレーシアの養豚業者の間で感染症が発生。1998年、ニパウイルス感染症と確認された。
名称は、ウイルスが分離された患者の出身地に由来する。
流行はまれだが、世界保健機関(WHO)はエボラ出血熱、ジカ熱、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などと並び、ニパウイルス感染症を「優先病原体 (集団発生やパンデミック〈世界的な大流行〉を引き起こす可能性のある病原体) 」リストに掲載している。
ニパウイルスは通常、動物から人に感染したり、食べ物を介して人に感染したりするが、人から人へと感染することもある。
ニパウイルスの自然宿主はオオコウモリで、感染源とみられている。
Q:症状は
A:急な発熱、嘔吐(おうと)、呼吸器感染など。発作や脳炎を経て昏睡(こんすい)状態に陥る重症例もある。
ワクチンは開発されていない。
WHOによると、致死率は公衆衛生の態勢によって40%から75%と幅がある。
Q:過去の発生事例は
A:マレーシアで発生した最初の事例では100人以上が死亡。感染封じ込めのため、100万頭のブタが殺処分された。
感染ブタがシンガポールに輸出され、同国の食肉処理場の従業員に感染する事例が11例発生。1人が死亡した。
その後はバングラデシュ、インドで主に発生している。両国ともに最初の発生は2001年。
バングラデシュでは2001年以降、100人超が死亡。インドでも50人超が死亡している。【翻訳編集AFPBBNews】
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