いいラグビーできている=日本、本当の勝負はこれから―ラグビーW杯・村田亙の視点

準備してきたことを出し、意図的なラグビーはできたので、そこは本当に良かった。前半も何とか4点差で折り返した。ただ、前半の最後にPGで取られた3点と、後半の最後の失点。これは抑えてほしかった。
マイボールのラインアウトを途中から取れなくなった。堀江から坂手に代わってもミスが出た。これで相手に流れがいってしまった。スクラムは頑張っていた。崩されてのトライはあまりなく、結局、失点はミスから。勝負できていただけに、もったいなかった。
スペースに落とすショートキック。意図的な攻撃だったと思うが、キックの精度があまり良くなかった。ダイレクトタッチになったり、相手に簡単に取られたり。自陣からはもう少しロングキックも出していれば、FWは楽だったはずだ。後半に1点差に迫ったところまでは良かったが、層の厚さ、総合力でイングランドが上回っていた。
いいラグビーはできている。次のサモアの穴は分析済みだろう。大事なのは、チームとして準備しているプレーを徹底的に遂行すること。松田はゴールキック100%成功を継続しながら、キックパス、ショートパントの精度が上がればトライは取れる。
松島、ナイカブラ、レメキは状態がいい。特にレメキは予想以上に頑張っていた。まだ1勝1敗で、本当の勝負はこれから。修正すれば、間違いなくサモアには勝てる。
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◇村田亙氏の略歴
村田亙(むらた・わたる)東福岡高から専大を経て、90年に東芝府中(現BL東京)入り。攻撃的なSHとして、96年度からの日本選手権3連覇などに貢献した。99年に日本人初のプロ選手としてフランスリーグのバイヨンヌ(当時2部)と契約し、2シーズン在籍。帰国後はヤマハ(現静岡)で40歳まで現役を続けた。日本代表41キャップで、W杯には91、95、99年に3大会連続で出場。現役引退後は7人制男子日本代表監督、専大監督を歴任した。55歳。福岡市出身。 (ニース時事)
[時事通信社]


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