2023-09-18 11:53スポーツ

ミスで流れ断ち切る=日本、後半崩れて完敗―ラグビーW杯

イングランド戦の後半、競り合うリーチ(左上)=17日、フランス・ニース
イングランド戦の後半、競り合うリーチ(左上)=17日、フランス・ニース

 次から次へとキックを蹴り込んできたイングランドに対し、日本も我慢強く蹴り返して対抗した。スクラムも踏ん張って前半はロースコアの展開に。SH流は「想定通り。相手のプレッシャーをプレッシャーで返すのがプランだった」。日本ペースで試合は進んでいた。
 しかし、ミスで流れを断ち切ってしまう。前半23分に6―3とリードした直後。自陣ゴールライン直前のマイボールのラインアウトは、長身選手との競り合いでイングランド側にこぼれる。相手に拾われ、そのまま逆転トライを献上。悔やまれるシーンだった。
 後半14分に1点差に迫ったが、その後のチャンスでは得点に結び付けられない。前半から相手の強い当たりを受けて疲労が蓄積したのだろう。日本の方が先に足が止まった。全体的にラインアウトでの苦戦が目立ち、プロップ稲垣は「マイボールを確保できないと、自分たちが用意したプレーが出せない」と反省した。
 終盤に連続トライを許し、終わってみれば22点差の完敗。流は「落ち込んでいる選手がたくさんいて、めちゃくちゃ暗い雰囲気だった」。後半途中までは勝利を信じられるほど食い下がっただけに、敗戦のショックは意外なほど大きかった。
 これでイングランドには11戦全敗。なかなか高い壁を越えられない。厳しい現実を突き付けられたが、残り2戦ある。1次リーグ突破へ、もう負けられない。 (ニース時事)
[時事通信社]

イングランド戦の後半、タックルに向かうリーチ(左下)、姫野(右)ら=17日、フランス・ニース
イングランド戦の後半、タックルに向かうリーチ(左下)、姫野(右)ら=17日、フランス・ニース

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