危険タックル、判定に疑問も=「一貫性や透明性欠く」―ラグビーW杯

【ニース(フランス)時事】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で、危険なタックルの判定に「一貫性がない」などと疑問の声が上がっている。選手の安全のため、最近は頭部付近への接触プレーの反則が厳しく取られる傾向にあるが、明確な判断基準は示されていない。
9日のイングランド―アルゼンチンでは、開始早々にイングランドのFWカリーが退場処分を受けた。ハイパントを捕って着地する相手選手にタックルを仕掛けようとして、互いの頬のあたりが接触。偶発的に見えるプレーだったが、イエローカードが出ていったん10分間の一時退場に。映像確認の結果、危険度が高いと判断されてレッドカードに変更となった。カリーは2試合の出場停止処分を科された。
一方でこんなケースもあった。南アフリカのCTBクリエルは10日のスコットランド戦で、姿勢が高いままタックルに入ってしまい、カリーと同じような形で相手選手と衝突。ところが、ここではイエローカードすら出されなかった。
イングランドのボースウィック監督は「私はコメントする立場ではない」としつつ、「判定プロセスの一貫性や透明性を欠くと、いろいろなところからたくさんの批評があることは知っている」と指摘した。
退場者が出ると試合の結果に大きな影響を及ぼす。出場停止処分を受ける選手が増えれば、優勝争いを左右する可能性も。アルゼンチンのフッカーで、ベテランのクレビは、「間違いなく、このルールでラグビーが変わってきている。(危険なプレーは)時には故意もあるが、それをどう評価するのかは私には分からない」と困惑している。
[時事通信社]
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