正恩氏、極超音速ミサイル視察=ロシア国防相が案内―北朝鮮
【ソウル時事】ロシア極東を訪問中の北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は16日、ウラジオストクを訪れ、郊外の飛行場でロシア軍の極超音速ミサイル「キンジャル」や核搭載可能な戦略爆撃機を見学したほか、停泊中の太平洋艦隊のフリゲート艦を視察した。地元メディアなどが報じた。ロシアのショイグ国防相が案内し、ロ朝の軍事協力への積極姿勢を印象付けた。
正恩氏は、特別列車でウラジオストク郊外のアルチョム駅に到着後、飛行場に移動しショイグ氏の出迎えを受けた。ショイグ氏はウクライナ侵攻でも使用されているキンジャル、戦略爆撃機のTU160やTU95、TU22Mを披露した。
正恩氏は「ミサイルはどのように発射されるのか」と尋ねる場面もあり、ロシアの軍事技術への関心をうかがわせた。ショイグ氏は戦略爆撃機について「モスクワから日本に飛んで帰ってくることができる」とも語ったとされ、日米韓への対決姿勢を浮き彫りにした形だ。
極超音速ミサイルは音速の5倍以上の変則軌道で飛行し、迎撃が困難になる。キンジャルは射程が2000キロ、速さは音速の10倍以上に達するとされる。北朝鮮は2021年の国防力発展の5カ年計画に極超音速ミサイルの開発を盛り込み、昨年1月に日本海で試射を行った。正恩氏は核・ミサイル開発のキーパーソンら軍幹部を多数引き連れており、ロシアからの軍事技術の支援を期待しているもようだ。
北朝鮮が「戦術核攻撃潜水艦」の新造など「海軍力の強化」を掲げる中、正恩氏は太平洋艦隊のフリゲート艦「マルシャル・シャポシニコフ」にも乗艦した。ロシアのエフメノフ海軍総司令官からウクライナ侵攻でも使われている巡航ミサイル「カリブル」などの説明を受けた。
タス通信によると、正恩氏は16日夜、市内にあるマリインスキー劇場の別館を訪れ、チャイコフスキー作曲のバレエ「眠れる森の美女」を鑑賞した。マツェゴラ駐北朝鮮ロシア大使によれば、鑑賞は「(正恩氏)本人が芸術を愛し、所望した」という。
[時事通信社]
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