米、政府閉鎖の懸念強まる=来年度予算審議が難航
【ワシントン時事】米国の2023会計年度末が30日に迫る中、来年度予算案の議会審議が難航している。下院で多数派を占める野党共和党の保守強硬派が大幅な歳出削減を主張。政府機関の一部閉鎖を回避するつなぎ予算も成立のめどが立っておらず、社会や経済を混乱させるとの懸念が強まっている。
「与党民主党の政策を続けるつなぎ予算には関心がない」。共和党下院の保守強硬派「フリーダム・コーカス(自由議連)」を率いるスコット・ペリー議員は12日の記者会見で言い切った。
バイデン大統領とマッカーシー下院議長は5月末、24年度の歳出規模について、連邦政府の借入限度額である「債務上限」の効力停止と引き換えに、国防費以外の支出をほぼ横ばいとすることで合意。米国のデフォルト(債務不履行)が土壇場で回避された。
年度末が間近となったタイミングで要求を蒸し返す自由議連に対し、バイデン氏は14日、「約束を破り、政府閉鎖で脅そうとしている」と批判。マッカーシー氏も「一部議員にいら立っている」と、身内への不満をぶちまけた。
政府閉鎖を回避し、来年度の本予算案を審議する時間を稼ぐためには、つなぎ予算を成立させる必要がある。予算がなくなれば、一部の公共サービスなどが止まり、国民生活が混乱するのは必至だ。マッカーシー氏は「政府閉鎖に勝者はいない」と焦りを募らせるが、落としどころは見えない。
[時事通信社]
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