W・アレン監督への敵意「理解しがたい」 ベネチア映画祭代表
【ベネチアAFP=時事】第80回ベネチア国際映画祭が30日に開幕した。ディレクターを務めるアルベルト・バルベーラ氏が29日、AFPのインタビューに応じ、ウディ・アレン監督に対する米国での風当たりの強さは「理解しがたい」と語った。≪写真は第69回カンヌ国際映画祭でフォトコールに臨むウディ・アレン監督≫
今年のベネチア映画祭は、アレン氏をはじめ、ロマン・ポランスキー氏、リュック・ベッソン氏など、過去に性的暴行疑惑が取り沙汰された監督の作品が出品リストに挙がっていることで批判を浴びている。
アレン監督にとって50本目となる作品『Coup de Chance(原題)』は、9月4日に上映される。
現在87歳のアレン氏は1990年代初頭に養女への暴行容疑をかけられた。警察が捜査を行ったが、訴追されることはなかった。
しかし、性暴力の告発運動「#MeToo(私も)」が広がると、米国では多くの人が捜査結果を疑問視し、アレン氏はハリウッドから事実上追放された。
バルベーラ氏は「無罪放免されてから25年たっている。私から見ると、特に米国における敵意は理解しがたい」と語った。
一方、ポランスキー監督は、70年代に未成年者をレイプした罪で有罪判決を受け、現在も米国で指名手配されている。同氏については「より複雑」だとバルベーラ氏は指摘する。
「有罪になっただけではなく、自ら罪を認め、許しを求めている。被害者は現在、ポランスキー氏に許しを与え、裁判の打ち切りを求めている」と話した。
映画祭ではポランスキー氏の新作『The Palace(原題)』が上映されるが、90歳になった本人の出席は予定されていない。
「私たちは、その人物本人と芸術家という存在を切り離して考えなければならない」「芸術の歴史を振り返ると、犯罪者だった芸術家は大勢いるが、作品自体の評価は続く」とバルベーラ氏は主張した。
今週コンペティション部門に『Dogman(原題)』を出品するベッソン監督については、レイプされたとして元交際相手の俳優から告訴されていたが不起訴となり、今年6月には控訴も棄却された。【翻訳編集AFPBBNews】
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