2023-07-28 17:28経済

高浜1号機、12年ぶり再稼働=国内最古、「60年超」可能性も―関電

高浜原発1号機の原子炉起動操作をする運転員=28日午後、福井県高浜町(関西電力提供)
高浜原発1号機の原子炉起動操作をする運転員=28日午後、福井県高浜町(関西電力提供)

 関西電力は28日、運転開始から48年余が経過した高浜原発1号機(福井県高浜町)を再稼働させた。原子炉起動は約12年ぶり。関電美浜3号機(福井県美浜町)に続く2基目の40年超原発の再稼働で、廃炉が決まった施設を除いて国内最古の原発の運転となる。
 高浜2号機も9月中旬に再稼働を控える。5月に成立した「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」で事実上可能とされた既存原発の「60年超」運転を巡り、全国で最初に対象となる可能性がある。
 1号機は28日午後3時ごろ、核分裂反応を抑える制御棒の引き抜き作業を始めた。29日午前6時ごろに核分裂反応が連続する「臨界」に達し、8月2日に発送電を開始する予定。同28日の総合検査後、営業運転への移行を計画している。
 関電原子力事業本部(美浜町)で記者団の取材に応じた田中剛司副本部長は、「引き続き安全最優先で緊張感を持って作業を進めていきたい」と述べた。60年超運転については「国で検討されている内容を踏まえて、適切に対応したい」との認識を示した。 
[時事通信社]

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