2023-07-12 18:39経済

物価高、95%が実感=15年ぶり過去最高―日銀調査

物価が「上がった」とする回答割合
物価が「上がった」とする回答割合

 日銀は12日、6月の「生活意識に関するアンケート調査」結果を発表した。それによると、1年前と比べ物価が「かなり上がった」「少し上がった」と回答した人の割合は計95.5%と、リーマン・ショック当時の2008年9月調査(94.6%)を上回り、約15年ぶりに過去最高を更新した。
 原材料高や電気代の上昇を背景に食品など生活必需品の値上げが続く中、物価上昇を実感する人は4回連続で9割を超えた。物価上昇により家計が圧迫され、暮らし向きにも悪影響を及ぼしている。
 「かなり上がった」との回答も66.3%と過去最高を更新。1年後の物価については「かなり上がる」「少し上がる」と予想した人の割合が計86.3%となった。 
 暮らし向きについて、1年前と比べて「ゆとりがなくなってきた」との回答は56.8%と4回連続で半数を超えた。その理由を複数回答で尋ねたところ、「物価が上がったから」と答えた割合は89.2%に上った。「ゆとりが出てきた」と答えた割合から、「ゆとりがなくなってきた」の割合を引いた「暮らし向きDI」はマイナス52.7と、7回連続で悪化した。
 調査は全国の20歳以上の個人を対象に3カ月ごとに行う。今回は5月11日から6月6日にかけて実施し、2110人から回答を得た。

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