2023-07-04 18:10

リニア残土の土地取引で3億円詐取=容疑で会社役員逮捕―警視庁

 リニア中央新幹線の建設残土を保管するための土地を購入すると偽り、3億円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は4日、詐欺容疑でコンサルタント会社役員、大森創容疑者(40)=東京都豊島区西巣鴨=を逮捕した。容疑を認めているという。
 逮捕容疑は2017年8月上旬ごろ、リニアのトンネル工事で出た残土を保管する土地を購入して転売すればもうかるなどと持ち掛け、浜松市の商業施設運営会社から3億円をだまし取った疑い。 
 同課によると、大森容疑者は17年、残土保管を巡る事業計画を策定。運営会社に持ち掛けて「岐阜県中津川市でいい土地が買えそうだ」などと偽り、自身が実質的に経営する会社に金を振り込ませていた。
 運営会社が土地の売買交渉の進捗(しんちょく)を確認した際、大森容疑者は、トンネル工事を行う大手建設会社の社員を知人に演じさせるなどして発覚を逃れていた。
 被害に気付いた運営会社が20年6月、警視庁に告訴していた。運営会社から大森容疑者側には計13億円が振り込まれており、同課はこのうち8億円は地権者と交渉した形跡などがないとみて調べている。
[時事通信社]

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