値上げ食品数、はや前年超え=7月はパンなど3566品

主要195社を対象とする帝国データバンクの調査によると、今年の食品値上げは30日現在で計2万9106品目に上り、歴史的な値上げラッシュに見舞われた昨年1年間の2万5768品目を超えた。今年7月の値上げ品目数は前年同月比5割増の3566品目で、今年春の小麦価格上昇に伴い一斉に値上げされるパンが半数近くを占める。家計の苦境が一段と深まりそうだ。
山崎製パンは7月1日、輸入小麦の政府売り渡し価格が引き上げられたことを受け、食パン「ロイヤルブレッド」など227品目の価格を平均7.0%引き上げる。フジパンも「ネオバターロール」など約220品目を3.8~12.0%程度値上げする。
小麦粉は、日清製粉ウェルナの薄力粉「日清 フラワー チャック付 1kg」の価格が329円から337円にアップ。昭和産業の「天ぷら粉黄金 450g」は368円から378円に値上がりする。調味料などの価格も上がる。
8月以降も牛乳などの値上げが控えており、帝国データは年内の値上げが3万5000品目に達すると推計している。
スーパーでは、値上げで生活防衛に走る買い物客が「今まで10品買っていたのを9品や8品に減らしている」(業界団体幹部)という。その影響で、特に冷凍食品やハム、ソーセージの売れ行きは鈍っている。
ここ最近はコスト上昇が一服していたが、足元で円安が急速に進行し、1ドル=150円も再び視野に入る。帝国データの担当者は「現在のような円安水準が半年も続けば、来年夏にかけて値上げの動きが再び活発化しそうだ」とみている。電気料金の高止まりも懸念され、値上げ収束はいまだ見通せない。
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