立民、斎藤法相の問責案提出=入管法採決見送り―参院委
立憲民主党は6日午前、外国人の収容・送還ルールを見直す入管難民法改正案の参院法務委員会での採決を阻止するため、斎藤健法相の問責決議案を参院に提出した。同委は流会となり、与党が予定していた同日の採決は見送られた。
問責案の提出後、立民の斎藤嘉隆参院国対委員長は記者団に対し、改正案の成立を図る政府の姿勢を「暴挙だ」と非難。大阪出入国在留管理局の女性医師が酒に酔った状態で外国人収容者を診察した疑惑を念頭に、「新たな事案が明らかになっている。世論の後押しも受けて廃案にしたい」と述べた。
名古屋市の入管施設で2021年に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの妹ワヨミさんが東京都内で取材に応じ、「難民を苦しめる法案を(政府・与党が)成立させようとするのは本当に残念。一時的にでも(審議が)止まることはうれしい」と語った。
これに対し、斎藤法相は記者会見で「(改正案の)必要性は重々言ってきた」と強調。速やかな採決を求めた。
改正案は、難民認定手続き中は強制送還を停止する規定に例外を設け、3回目以降の申請者は送還可能にすることが柱。立民は抵抗手段として、杉久武委員長(公明)の解任決議案を1日に提出。2日に否決されたが、改正案の採決は先送りとなっていた。
[時事通信社]
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