議論呼ぶ加藤組の全仏テニス失格=危険行為、過去にはジョコビッチも
【パリ時事】テニスの全仏オープンで、4日に行われた女子ダブルス3回戦で加藤未唯(ザイマックス)アルディラ・スーチャディ(インドネシア)組が失格となった判定が、SNS上で議論を呼んでいる。加藤がポイント間に打った球がボールガールに直撃し、危険な行為と見なされた。
加藤は自身のツイッターに謝罪を書き込み、意図的な行為ではなかったと説明。四大大会65回連続出場中のアリーゼ・コルネ(フランス)は「非常識な判断。本当にかわいそう。多くの選手があなたを応援している」とつづり、大坂なおみ(フリー)の元コーチ、サーシャ・バイン氏も「謝る必要はない。ITF(国際テニス連盟)に訴えなければならない」と擁護した。
判定が厳し過ぎるという意見の一方で、適切な返球ではなかった、バウンドさせるべきだった、などの声も上がった。四大大会の規則では「意図的にコート外に球を打つこと、コート内で危険または無謀に球を打つこと、結果を無視した過失で球を打つこと」をボールの乱用と定義し、違反の対象行為としている。
2020年の全米オープン男子シングルス4回戦では、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がプレーの合間に不用意に打った球が線審の喉元を直撃し、危険行為と判定されて失格となり、罰金も科された。加藤は今回、賞金没収とポイント剥奪の処分を受けたという。
[時事通信社]
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