カブトムシのゲノム解読=「角」獲得過程解明に期待―国際共同研究チーム
日本にすむカブトムシの全遺伝情報(ゲノム)を解読し、データベースを公開したと、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)や金沢大などの国際共同研究チームが5日までに、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。カブトムシの特徴的な角が進化の過程でいつ、どのように獲得されたかはよく分かっていないといい、成果はその謎を解く手掛かりになると期待される。
研究チームは、本州などにすむカブトムシのゲノムを解読。DNAのサイズは約6億塩基対で、2万3987個の遺伝子を特定した。
さらに、カブトムシと同じ甲虫の仲間で、角がないコクヌストモドキや、角を持つタウルスエンマコガネのゲノムと比較したところ、角を持つ2種だけに共通する遺伝子群が543あることが判明。これらが角の獲得に関与した可能性があると考えられるという。
研究チームの新美輝幸・基礎生物学研教授は「遺伝子の機能解析などを進め、ゲノムに潜む進化の歴史を読み解きたい」と話した。
[時事通信社]
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