2023-06-05 16:27World eye

ロシア最高峰の聖像画、正教会で公開 総主教はプーチン氏を称賛

【モスクワAFP=時事】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が正教会に引き渡すことを決めた、同国史上最高峰とされる中世のイコン(聖像画)が4日、救世主ハリストス大聖堂で一般公開された。正教会の最高指導者キリル総主教は、プーチン氏の決定を称賛した。≪写真はロシア・モスクワの救世主ハリストス大聖堂に展示された聖像画〈イコン〉「至聖三者」の前に立つロシア正教会の最高指導者、キリル総主教≫
 正教会に引き渡されたのは、ロシアの画家アンドレイ・ルブリョフが600年近く前に描いた「至聖三者」。1929年から国立トレチャコフ美術館に保管されていた。文化財の専門家は、適切な管理が可能な美術館にとどめるべきだと反発していた。しかし、イコンは3日夜、大聖堂に移送された。
 プーチン政権は、ウクライナ侵攻への支持を集めるため、正教会とのつながりを利用してきた。
 キリル総主教はミサで、「私の要請に応じてプーチン氏が歴史的な決断」を下し、「祖国が非常に大きな敵と対峙(たいじ)している」象徴的な時期に引き渡しが実現したと語った。
 さらに、正教会として「祖国」と「正教会の大統領、ウラジミール・プーチン氏に祈りをささげた」とし、自身は「1年以上ウクライナで戦っているロシア兵のためにも祈っている」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】

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